竹村記念公園 松下村塾

竹村記念公園 外観

竹村記念公園・松下村塾は昭和59(1984)年10月28日、財団法人大館鳳鳴高等学校振興会により竣工しました。

昭和58年、当時振興会顧問で安田生命相談役の竹村吉右衛門氏(大中15期・大正7年卒)は同氏所有の土地を振興会に寄付され、条件としてその土地を利用して、青年時代最も強い刺激を受けた吉田松陰が主宰した松下村塾模築し、松陰の偉大さ、教育の重要性を知ってもらい、郷里からも立派な教育者、大きな志を持って世界に羽ばたく青少年に出てほしいとの願いがありました。

松下村塾 講義室

この模築は、東京の松陰神社と玉川学園、山口県立奈古高校(山口県阿武町)に次ぎ全国で四箇所目で、木造平家建、瓦葺き、8畳、4.5畳、3畳2間で建築面積は約60平方mです。

松下村塾は、天保13(1842)年、吉田松陰の叔父が萩の松本村に塾を開き、地名をとって名付けたのが最初です。松陰は安政元(1854)年3月、国禁の海外渡航を企てて江戸で捕えられ、翌年12月実家杉家に幽囚、そこの3畳間で親類の人たちに「孟子」の講義をしました。

翌安政3(1856)年8月、長州藩の許可で親類や近所の塾生に兵学の講義を始め、叔父の塾と合体し、松陰の主宰する松下村塾が始まりました。そのうち村塾の評判が次第に高まり、萩以外からも勉学に来る者があり、安政5(1858)年3月、塾生の控え室として増築したものが現存の松下村塾です。

松蔭は同年11月、「安政の大獄」を未然に防ごうと老中の襲撃を計画し、安政6(1859)年10月27日、伝馬町の獄で30歳で刑死しました。松陰が門人達に教授したのは約2年半になりますが、高杉晋作、久坂玄端、山県有朋、伊藤博文、品川弥二郎など、明治維新の原動力になった人物が輩出されました。

竹村氏の申し入れを受けて振興会は、松下村塾建築委員会を設置し、山口県萩市、地元大館市や多くの方々の協力を得て、現在地で昭和59(1984)年8月4日(吉田松陰誕生日)に地鎮祭を行い、同年10月28日、萩市の松下村塾と寸分違わぬ塾舎が竣工しました。

なお、竹村氏は建物の竣工を見ずして同年6月7日、83歳の生涯を閉じられたのは、誠に惜しまれることです。

松下村塾模築発願の経緯(抜粋)

私は予てから、自分が生れて育てて貰った故郷に、何一つ報ゆることなくして徒らに老朽の域に達して了ったこと心底深く悔いておった。そこで少しばかり残されている余命のある間に何事をか少しでも郷党にお役に立たせて頂きたいと念じている次第である。

(中略)

今から20年ほど前に帰郷した際、大館市立図書館前に建立されておった安倍能世先生の文になる、狩野良知、亨吉両先生頌徳碑を読んで、その文中に「良知先生の若年時の経世論なる三策は、吉田松陰の心を動かし、松下村塾で刊行された儒教的王道政治の理想を、当代に発揚した論策である・・」とあるのを読んで、わが故郷は松陰との縁の浅からぬことを心に留めておった。

一方私が格別別懇にしておった玉川学園の創立者故小原国芳先生は、早くから自校の校庭に松下村塾の模築をして子弟の教育の資にしておった。そこで私は自分の郷里にも、何とかして模築をしたいものと秘かに考えるようになった。

数年前に、萩に一泊して松陰神社に参拝し松下村塾を詳しく参観して帰った。今回松下村塾模築に当り、松陰神社の本部から何等かのお許しが必要かと思って照会した処、何等制約がないので自由に実行して差支えなしとの回答に接した次第である。

(後略)

昭和59年3月  竹村吉右衛門

竹村吉右衛門氏

竹村吉右衛門氏 略年譜

明33(1900) 秋田県北秋田郡大館町で誕生
大7(1918) 秋田県立大館中学校卒業
大10(1921) 小樽高等商業学校卒業
大13(1924) 東京商科大学卒業
昭18(1943) 安田(富士)銀行取締役
本店営業部長
昭25(1950) 光(安田)生命取締役会長
昭28(1953) 安田生命取締役社長
昭44(1969) 安田生命相談役
昭54(1979) 仏教伝道功労賞受章
昭59(1984) 6月7日 東京都で逝去、83歳
従四位勲二等端宝章受章
見学および利用のご案内
時間 4月〜10月 午前9時〜午後5時
11月〜3月 午前10時〜午後4時
閉館日 月曜日および厳冬期
ただし、事情の許す限り便宜を図ります。
管理人 佐々木 鐵男
住所 大館市北神明町5-17
電話 0186-42-1586
利用に
ついて
1. 時間 上記見学時間に準じます。
2. 申し込み

所定の『使用許可願』用紙に記入の上、10日前までに大館鳳鳴高等学校事務室に申し込み、許可を得て下さい。

電話 0186-42-0002
FAX. 0186-49-2004

使用料 1回につき1000円
松下村塾 地図

所在地:

秋田県大館市北神明町6

アクセス:

・JR花輪線 東大館駅 下車 徒歩2分
・JR奥羽本線 大館駅 下車 タクシー5分
・秋北バス 神明社バス停 下車 徒歩1分